ソリューション · ブランドアイデンティティ

LifeOS ブランド設計

If the contrast fails, it won’t let us commit.色が基準に届かなければ、コミットはできない。

お題は、一生使い続けるマークでした。手がかりを探しはじめたのは、日本の印章からです。紙に押された朱の印は、誰かが目を通し、確かめ、責任を持ったというしるしになります。

この案件はブランドアイデンティティのソリューションで進めました。同じ進め方を御社の案件に当てはめたら、どうなるでしょうか。

カテゴリデザインシステム・ブランドアイデンティティ年2026担当戦略・アイデンティティ・デザインシステム・エンジニアリングのガードレール範囲13領域・全46章のブランドガイドライン・アイコン1,102点・検証ツール8本ステータス稼働中

LifeOS ブランド設計

コットンペーパーに押したマーク。このシステムが最後にたどり着いた形は、ひとつの印章でした。

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THE SITUATION

当時の状況

LifeOS は個人用のオペレーティングシステムで、お金、健康、育児、日本語、住まいなど13の領域を扱います。1〜2年でリニューアルするものではなく、ひとりの人が年をとるまで使い続けるものです。クライアントからのお題はひと言だけでした。「このマークを30年使えるものにしてほしい」。

そこで印章を見て回りました。日本で暮らしていると、1日に何度も印章に出会います。区役所の窓口の角印、神社の御朱印、宅配伝票の認印。形はばらばらでも、やっていることは同じで、書類に「ここは確認済み」という跡を残すことです。しかも同じ印が何千回も押され、そのたびに同じ印影でなければなりません。

これは LifeOS の形そのものでした。そこでマークの外枠は印章の角丸の枠からとり、中に L を置きました。

朱色は印象で選んだわけではありません。顔料の缶に入った朱と、紙に押された朱は、同じ色ではないからです。伝統色名の「朱色」は橙寄りです。一方、実際に押された印影の色相は JIS の印章用朱肉に登録されていて、Munsell 7.5R 5/14。両者の差は ΔE 22.4 あります。印刷の特色を、より沈んだ 173 C ではなく PANTONE 7417 C にしたのも、同じく実務的な理由からです。非塗工紙では明度がもう一段落ちます。だから色を選ぶときは、紙まで含めて考えます。

当時の制約16pxまで縮めても見分けられること。ブラウザのタブに表示されるためシステムは毎日動いていて、改訂のために既存の画面を止められないクライアント側にデザインの担当者がいない。会議を開かないと実行できないルールは役に立たない領域はこれからも増える。14番目が加わったとき、ルールだけで成り立っていること

最終案のマークの構成:グリッドから角丸の外枠と内側の L を導く

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THE CALL

判断

印章の形は土地ごとに違っても、押す前に誰かが確かめるという点はどこでも同じです。

当時、なぜそうしたか

右下の1行が、その代償です。

01ガイドラインを、違反を止めるプログラムにするカラー、アイコンの出どころ、フォントの宣言、コントラスト比を、すべて自動チェックにしました。違反したものはバージョン管理に入りません。ドキュメントがどれだけよく書けていても、それに従うのは人で、人は疲れます。代償:どのルールも、まずプログラムで判定できる形に書き直す必要がある。プログラムにできないものは、ルールとして数えない。02アイコンの品質はチェッカーに任せる以前は自分たちの目で見ていました。あるとき、線幅0.25の違いは目ではまったく見分けられないと気づきました。1ファイルずつの照合に切り替えると、ライブラリの一部がその場で不合格に。自分たちで描いたアイコンでした。代償:チェッカーを入れた日、最初に止められたのは私たちだった。03背景色を変えたら、色は計算し直すニュートラルの階調は、もともとダークUI向けに調整したものでした。明るい紙の上に移すと、6色とも文字色としては基準に届きません。いちばん低いものは2.17で、基準は4.5。印刷して見る限りはまったく普通です。計算してみて、初めてわかりました。代償:1つのカラーパレットに計算値が2通りでき、どのドキュメントにも、どちらの背景用かを書く必要がある。04同じ位置合わせの問題、直ったのは3回目見出しに組み込んだマークを、漢字と揃える必要がありました。1回目はベースライン揃え、2回目はガイドラインに書かれた比率で枠線を計算し直しましたが、どちらも差し戻し。3回目にアセットそのものを測って、ようやくわかりました。ガイドラインの比率がそもそも間違っていたこと、そして CSS で組み直した枠はどこまでいっても近似にすぎないこと。少しだけずれているほうが、大きくずれているより厄介です。1.25pxしか違わないと、目はそれをマークとして見ずに、ただ揃っていないものとして見ます。代償:最初の2回はパラメータの調整で終わり、3回目でやり方そのものを変えた。以後、マークは必ずアセットを埋め込み、CSSでの近似は禁止。

クリアスペースの規定。ロゴ周囲の余白を線幅単位で示したもの

クリアスペースは線幅を単位にしています。サイズが変わると固定の数値は合わなくなりますが、比率は合ったままです。

形は描かずに、導き出す

枠印ロゴの製図。12ユニットのグリッドと各部の寸法ロゴの構造図。45度の面取り、内側の形と外枠の間隔、内外の角丸半径を示したもの

左:形は12ユニットのグリッドから導いています。右:このマークだけの3つの決定。45°の面取り、内側の形と外枠の間は常に6、角丸は外側R16・内側R7。

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THE ARTEFACTS

このシステムの姿

まずは実物から。以下のどれにも、裏にルールが1本あります。

印には6つの状態があり、色がそのまま判定になる

印は検証済みの事実にしか押しません。だから「まだ結論が出ていない」と「却下された」も表せる必要があり、この2つを「通過」と同じ朱にするわけにはいきません。

状態色意味可逆性送達朱最後まで処理して届けた—通過朱すべてのゲートを通過—昇格朱台帳上で1段階進む—未送達緋最後まで処理したが届いていないやり直せる却下緋廃止を登録済み。番号は二度と使わない終局検証待ち霧まだ判定されていない—

緋は2つの状態で使い、分かれ目は可逆性です。未送達はやり直せますが、却下はそこで終わり。検証待ちはまだ結果が出ていない唯一の状態なので、朱ではなく霧を使います。これで文字を読まなくても、1メートル先から結論が出ているかどうかがわかります。

納品するのは画像ファイルではなく、ルール

カラーパレット一覧。朱4階調、ニュートラル6階調、意味色4階調、13の和色。各階調に、紙と墨それぞれに対するコントラスト比の計算値を添えている

4系統、27色。朱4階調(ロゴ/暗い背景/インタラクション/背景色)、ニュートラル6階調、意味色4階調、13の和色。各階調に紙と墨に対するコントラスト比の計算値を添え、最後の欄は使用比率の上限です。朱はどの画面でも10%を超えてはいけません。

色紙面でのコントラスト比(WCAG 基準値 4.5)値PAPER1.00WARN2.17OK2.63MIST3.01SHU4.20DANGER4.97INK15.66VOID17.16

書体の全体像。大文字と小文字、数字、句読点、等幅数字、日本語の仮名と繁体字中国語の実際の字面。下は、4つのスロットを明るい背景と暗い背景の両方に並べたところ

上:文字セット全体。下:同じスロットの組み合わせで背景色だけを変えたもの。文字サイズも行間も一切動かしていません。

DISPLAY スロットは指標ブロックに。特大の金額と騰落率、その下に3言語で同じ見出しBODY スロットは本文に。3言語それぞれの実際の段落で、行間1.75と、このスロットが担う3つの役割がわかる

MONO スロットは数値の表に。日付、コード、数量、判定の4列で、数字は右揃え・等幅LABEL スロットはステータス印、表の見出し、パンくず、座標軸に。3言語のラベルを並べている

4つのスロットを1枚ずつ、プロダクトの中での実際の姿で見せています。同じファミリーの3つの地域版は字面の幅がそろっているので、言語を切り替えてもレイアウトを組み直す必要がありません。

1,102点、すべて同じ造形パラメータ

アイコンライブラリの一覧。同じ造形パラメータを共有する、刻印スタイルのアイコン1,102点

13の領域の紋章に、それぞれエージェントのコードと役割名をつけたもの。下は、同じ紋章が会話の中でエージェントのアイコンとして使われている例

13の領域には、それぞれ常駐のエージェントがいて、紋章がその顔になります。コードはその領域の役割から取っています。14番目の領域ができたときは、紋章、和色、コードをまとめて決めます。

手順1:13の領域すべてで、同じ角丸の枠を使う手順2:主形を四角・円・三角・ひし形から1つ選ぶ手順3:副形の位置と大きさで見分けをつける手順4:その領域の和色を塗る。ここでは若竹

枠がひとつ、主形がひとつ、副形がひとつ、色相がひとつ。14番目の領域ができたら、この4つの手順で作れば済みます。

事実と推計に、同じ塗りは使わない

このシステムは最終的に人の判断を助けるためのもので、判断はたいていグラフを見ながら下されます。だからグラフにも、ロゴと同じように独自のルールがあります。

描き方何がこれに当たるか事実墨・ベタ塗り・実線・実点入力データのどの行から来たかを指せるもの推計霧・45°斜線・ベタ塗りにはしない既存のデータから計算したもの。出典と計算日を必ず添える検証待ち霧・枠線のみ・「検証待ち」のグレー印を押す前提がまだ検証されていないもの

このルールの本当の役目は、推計を事実と同じ見た目に描けないようにすることです。推計と事実が混ざって見分けがつかないと、見る人は推測を本当のことだと受け取ってしまいます。

まず問いを立て、次にグラフを選ぶ

グラフの種類は一覧から選ばず、問いから決めます。9つのファミリーが、それぞれ1種類の問いに答えます。

A 構成どう分かれている⁠?5分類以内は100%積み上げ棒グラフ、階層がある場合はツリーマップB 比較どれが大きい?名前が長ければ横棒でランキング、2時点の比較はダンベルチャートかスロープチャートC 分布どんな分布?サンプルが多ければヒストグラム、60件未満はビースウォームD 時系列時間とともにどう変わる⁠?1系列なら折れ線か面グラフ、構成の変化は積み上げ面グラフE 流量お金はどう流れた⁠?増減があればウォーターフォール、多対多はサンキーダイアグラムF 関連2つに関係はある⁠?2指標は散布図、3指標はバブルチャート、多対多は相関行列G リスク最悪の場合は?過去の実績はドローダウン、シミュレーションはモンテカルロファンチャートH 進捗目標まであとどれくらい⁠?目標値があればブレットグラフ、領域ごとの比較は領域スケールI 監査この数字は信用できる⁠?単一イベントは印譜台帳、複数の自動化は状態マトリックス

だからグラフ選びに会議はいりません。問いが決まれば、描き方も決まります。

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THE WORK

どうつくったか

この案件の進め方は、受託のときと同じです。まず文化的に根拠のある出発点を見つけ、そこから一歩ずつ、測れるルールに落としていきます。

私たちの進め方

01形容詞からでなく、具体的なモノから出発するクライアントが言う「信頼できる」「長持ちする」は、まだ形容詞にすぎません。現実の世界ですでにその役割を果たしているもの、ここでは印章を探し、その物理的な性質から形を導きました。02形は選ばずに、導き出す角丸は8、16、24、線の太さは6、9、12を試しました。どの組み合わせも16pxまで縮めて、見分けがつくかを確認しています。残ったのは、16pxでも見分けがついた唯一の組み合わせです。03クライアントが自分で運用できるところまで、ルールを詰めるクライアント側にはデザイナーがいません。納品物は、人が覚えておくものでは困ります。自動で動くチェックである必要がありました。次のセクションは、そこから生まれています。

一歩ずつ

フェーズ実施内容成果物クリア条件01 フィールドワーク手に取れる印章を1つずつ見た。形はそれぞれ違っても、やっていることはまったく同じ着想の元と形の方向出発点に根拠がある02 定義トークンにまとめ、それぞれの使いどころを決めるデザイントークン(CSS変数とJSON)情報源が1つに定まっている03 ガードレールルールを違反を止めるチェッカーにして、バージョン管理に組み込む8つの自動検証ツール違反が入ってこない04 移行既存の画面を順に置き換え、赤ランプをそのまま作業リストに使う移行記録と例外台帳古い負債が見える05 ドキュメント化理由をブランドガイドラインに書き、条文は数値でなく変数を参照するブランドガイドライン後から来た人が理由を読める

判断パネル:システムが案を出し、人が決める

判断パネル(繁体字中国語):1つのメモに育児と財務、2つの意図が入っている。システムが出す選択肢は3つ。2件に分ける、育児だけに入れる、自分で直す判断パネル(英語):ツールのコードを候補プールに戻す。「この操作は取り消せません」と確認ボタンを同じ目の高さに置いている判断パネル(日本語):期限つきの委任状を発行する。目盛りは90日のうち9日が過ぎたことを示す

3つのパネルは、それぞれ別の言語で表示しています。「自分で直す」という選択肢はいつもあります。システムが案を出すところまではしても、決めるのは人です。

コードタグの6色:接頭辞で色が決まる。ツール、運用、障害、欠陥、進化、対外にそれぞれ1色ステータス印の3段階:四角い枠に傾きをつけ、カプセル型のバッジとはあえて形を揃えていない棒グラフで斜線の入った数本は推計値。ベタ塗りのものだけが、入力データまでたどれる事実

3つの表示部品は、どれもブランドガイドラインに登録済みのもので、既製の UI キットは使っていません。

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THE SYSTEM

納品の中心は、ガイドラインではなかった

ガイドラインも書きましたが、主な納品物は毎日ひとりでに動くチェックです。

人がルールを決め、機械が毎日実行する

デザインの決定はすべて人がしています。色、文字サイズ、角丸、そのルールを置くかどうか。どれもモデルには任せていません。AIを使ったのはその後の段階で、決まったルールを、コミットの時点で違反を止めるプログラムに書き起こすところです。

人01ルールを決める朱は「ここを見て」の役目だけ・コントラスト比は4.5以上・アイコンの形は刻印ライブラリからのみ判断。モデルが提案したルールは一つもないAI02プログラムにする「4.5以上」を、描画後のピクセルを読んでWCAGを計算し、どのファイルの何行目かを報告するチェッカーにする翻訳。ルールは人が与え、書き方はAIに任せる機械03毎日実行1,102点のアイコンを1ファイルずつ照合・77の画面ルート × 2つの幅・コミットのたびに実行規模。この作業は人にはできない人04赤を見て判断赤くなったのは、画面を直すべきだからか、ルールのほうが間違っていたからか判断。ここから01に戻る

1,102点のアイコンを、人が1ファイルずつ見きるのは無理です。線幅が0.25違うといったことは、自分たちで描いた分ですら当時は気づけませんでした。自制に頼る部分で、人にできるのはルールを決めること。できないのは毎日1,000回、漏れなく実行することです。その1,000回は機械に任せます。

左がガイドライン、右がそれに従って違反を止めた画面

どちらも納品しました。毎日ひとりでに動くのは右側です。

II コアアセットカラーシステム07コントラストすべての文字は、実際に描画された背景に対して3.0:1以上のコントラストを保つこと。判定は宣言したカラーでなく、描画後の結果で行う。≥ 4.5 : 1合格WCAG AA 本文の基準3.0 – 4.5提示AA未満。ただし大きな文字や補足情報では意図的な場合がある< 3.0 : 1ブロック描画後、その要素は画面上で見えなくなっている実行タイミングpre-pushチェッカーrendered-contrast測定対象77の画面ルート × 2つの幅今回の測定値2.17 : 1$ git commit -m “feat(P-008): 今日のトップページの並び順”› lifeos pre-commit · 4 checks · budget 3000msPASSpalette-var-reachability18 files41msPASSicon-purity1,102 icons260msPASSfont-declarations9 files12msPASSraw-hex-in-docs584 notes96ms› lifeos pre-push · 4 checks · budget 30000msFAILrendered-contrast77 routes21,480mssrc/web/src/app/v3/m/03-parent/page.tsx:214section.d > i “①”fg rgb(77,77,80) · bg rgb(20,20,23) · ratio 2.17:1threshold 4.5:1 · shortfall 2.332 nodes are invisible after render · commit refusedexit 1

関門の順番は計算して決めた

3つの関門の順番は、こう決めました。軽いチェックほど前に置く。止められるのが後になるほど、代償は大きい。

CHEAPEST FIRST · COSTLIEST LASTEDIT編集PRE-COMMITコミット前コミットするとき約1秒4つともファイルを読み込むだけで判定でき、ブラウザを開く必要がないPalette var reachabilityIcon purityFont declarationsRaw hex in docs違反はバージョン管理に入れないPRE-PUSHプッシュ前送り出す前約25秒実際にレンダリングしないと判定できないため重い。コミット時に置けば --no-verify で回避されはじめるRendered contrast2.17 < 4.5 — BLOCKEDSVG text distortionCSS tokensFull test suite手元で通っても足りない。ブランチ全体で通ることDAILY SWEEP毎日の巡回毎日04:30約2.5分いちばん重く、誰も待っていない。だから勝手に走らせる77 routes × 2 widthsLayout healthBaseline ratchet誰もボタンを押さなくても見つかるFIX & RERUN — BACK TO EDIT

第2関門の25秒は、以前は第1関門にありました。クライアントの言葉は「3秒を超えるチェックをそこに置いたら、いずれ回避される」。そこでプッシュ前に移し、コミット時の関門にはファイルを読むだけで判定できる4項目だけを残しました。約1秒です。

ノートPCの画面のアップ。記憶層インデックスのノード図で、13の領域が朱色の検索入口を囲む。右側には393件のノート、2,283のエンティティ、1回の検索でヒットした一覧作業机のモニターに映るアイコン純度の比較。左は合格の線幅2.00、右は差し戻された1.75。左の欄は今回のスキャン統計、右は1ファイルごとの判定リスト。机の上には朱色のスタンドとメカニカルキーボード壁に掛けたタブレットの常時表示画面。3つの関門それぞれの今日の所要時間、チェック項目ごとのランプ、14日間の連続記録バー

インデックスの再構築、1ファイルずつの照合、状態の壁掛け表示。この3つは毎日動いています。どれもプログラムで、終わると終了コードを返します。

だから誰かが覚えておく必要はありません。半年後に誰かが14番目の領域を足しても、同じ基準でその人を止めます。私たち自身も例外ではありません。

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THE OUTCOME

納品物と結果

手に持ったスマートフォンのツール昇格台帳。3つのフィルター、3つの統計値。各行にコード、名前、ステータス印、6段階の昇格バータブレット画面のアップ。13の領域の紋章が輪になって並び、外側の輪は実線でつながり、内側の輪は破線でいちばん近い外側の点につながっているノートPCに映るコンソール。左にナビゲーション、指標カード4枚、昇格ペースの折れ線、ツール台帳の表壁掛け画面のアップ。特大の48と、その下にアイコン数、チェック項目数、領域数

同じアイデンティティを、4つの距離で。手の中、机の上、机の前、壁。うち2枚は画面のアップで、そこまで寄っても、カラーも文字サイズも何ひとつ変えていません。

納品したもの

デザイントークンCSS変数とJSONの2種類を、同じソースから生成。ドキュメントは色コードでなく変数を参照するアイコンライブラリと純度チェッカー1,102点、すべて同じ造形パラメータ。線幅・端点・角を1ファイルずつ照合コントラスト計算表各カラーの紙の上・墨の上での計算値。基準に届かない色は文字に使えないフォントスロットとセルフホストのフォント生成ライン4つのスロット、3言語。woff2のサブセットを自前でホスト。ウェイトを変えたら1回走らせ直すだけ8本の自動検証ツールコミット時、プッシュ時、毎日早朝の3つのタイミングで走り、違反したものはバージョン管理に入らない。ほかに18項目を、クライアントのシステムにある既存の統合検証ツールに組み込んだブランドガイドライン条文には理由を書き、数値は変数を参照する。だから実装とずれない

成果毎日使っています。コミットのたびに8本のチェッカーが走り、平均して週に1回は私たち自身が止められています。これからの課題古い画面の移行はまだ終わっていません。新しい違反はガードレールで止められますが、以前からあるものは1ページずつ直していくしかありません。

ドキュメントは放っておくと実態とずれていきます。エラーを返すプログラムは、ずれません。

納めたものは、実物の上で使われている

コットンペーパーに刷った領域スケールのポスター。13の領域を2列に分け、各行に番号、目盛り、和色のタグ、領域名。全体で唯一の朱は「05 キャリア」のマーカー枠印ロゴのステッカーを机に散らしたところ

ブランドの柄を染めた手ぬぐい枠印ロゴの刺繍ワッペン

封筒、便箋、名刺のステーショナリー一式ノートの端に貼ったインデックスタブ。1枚ずつ領域の和色を使っている

コットンペーパーに刷った領域スケールと、ステッカー、手ぬぐい、刺繍ワッペン、ステーショナリー、インデックスタブ。6つのアイテムに5種類の素材。色を決め直す必要があったものは、1つもありません。

Credits

Design & BuildMuzi Studio 木子工房クライアント自社プロジェクト(受託ではない)年2026ソリューションブランドアイデンティティ:戦略・アイデンティティ・デザインシステム・エンジニアリングのガードレール納品物デザイントークン・アイコンライブラリと純度チェッカー・コントラスト計算表・フォントスロットとセルフホストのフォント生成ライン・8本の自動検証ツール・ブランドガイドライン

同じ方法を御社の案件に使うと、どうなるでしょう。

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