あるサイトに、名前のよく似た子テーマのディレクトリが2つありました。片方は過去の名残です。私たちはその名残のほうに向けて、スタイルを4回アップロードしていました。

4回とも結果は同じです。アップロードは成功し、ファイルの更新日時も変わり、中身も正しい。それでもページは何ひとつ変わりませんでした。

この失敗にはエラーが出ない

存在しないパスに送ればエラーになります。ファイルの構文が壊れていてもエラーになります。存在はするけれど誰も読んでいない場所に送っても、何も起きません。

その4回のあいだに私たちが調べたのは、順にキャッシュ、ファイルのパーミッション、スタイルシートの読み込み順、セレクタの詳細度でした。どれも筋の通った仮説で、どれも原因ではありませんでした。

1行で聞ける

サーバー上で一度実行し、いま有効なスタイルシートのディレクトリはどれかを尋ねます。

get_stylesheet_directory()

返ってくるのは、私たちがディレクトリ名から推測したものではなく、実際に有効になっているものです。

ルール

⛔ ディレクトリ名からシステムの状態を推測しない。ディレクトリ名は人が付けたもので、システムの状態はシステム自身のものです。

これはほかの場面にも当てはまります。設定ファイルに書かれたパス、コメントに書かれた接続方法、ドキュメントに書かれた実行時刻。どれも「ある時点で誰かがそう信じていたこと」です。いまどうなっているかを知りたければ、そのマシンに聞きます。