抜きの図形(線と余白がいっしょに形をつくるタイプのもの)には、共通の弱点があります。背景に頼っていることです。無地の上なら問題ありません。背景が安定しているからです。写真の上では、背景が場所ごとに変わります。起きることロゴのある部分と、背景のある部分の明るさが近いと、その部分が消えます。残った部分だけでもそれらしい形に見えるので、ひと目で「壊れている」とは思いません。「このあたり、構図が少し変だな」と感じる程度です。私たちはこの件でバージョンを3回改め、そのたびに直ったと思っていました。最初の2回はロゴそのものを直していました。線を太くする、比率を変える、別のバージョンに替える。どれも効きませんでした。問題はロゴにはなかったからです。直し方ロゴと写真のあいだに下地を1枚敷きます。ロゴと同じ形で少し大きく、ブランドの地色をもった下地です。ベタでも、ぼかしをかけた半透明の面でもかまいません。大事なのは、ロゴのどの部分もこちらが管理できる背景の上に載っていることです。検収のしかた全体を眺めないこと。合成した結果をピクセル単位まで拡大し、ロゴの輪郭の内側と外側の明度差を1点ずつ比べます。差がしきい値を下回るところが、消えるところです。⚠️ この件に関しては「見た感じ問題ない」がいちばん役に立たない証拠です。それが示しているのは、今回たまたま残っている側の半分を見ていた、ということだけです。